- ブセナ海中公園の
開業50周年を迎えて - 一般財団法人
沖縄観光コンベンションビューロー - 会長 下地芳郎
ブセナ海中公園は、本県の最も重要な観光資源である海を活用した観光施設として1970年8月8日に開業し、今年で50周年を迎えます。これもひとえに海を愛する方々や関係各位のご理解とご協力の賜物とお礼申し上げます。
沖縄本島の北部に位置する西海岸エリアは「沖縄国定海岸公園」に指定されており、その中でもブセナ海中公園は特に海中景観が素晴らしいことから「海域公園」の指定を受けています。ブセナ海中公園には沖縄本島で唯一の海中展望塔とグラス底ボートがあり、自然環境下における海洋生物の生態を間近で観察することができます。沖縄の海洋観光の先駆けとして、多くの観光客の皆様を誘致し、沖縄の海の魅力をお伝えしてまいりました。現在では年間約30万人のお客様にご利用いただいており、近年は外国人観光客の姿も多く見かけるようになりました。
しかし、ブセナ海中公園を含め沖縄県内のサンゴ礁は減少傾向にあります。オニヒトデによる食害、赤土の流入、世界規模の地球温暖化などの影響により、サンゴ礁だけではなく沖縄の海の大きな特徴である生物多様性が失われつつあります。
ブセナ海中公園では、今年7月23日(海の日)にブセナ海中公園を代表する魚である「タマン(和名:ハマフエフキ)」の稚魚2,000匹を放流しました。また今年度事業としてサンゴ移植活動を予定しており、当施設が中心となって周辺海域の海洋資源の保護に取り組んでまいります。
今後ブセナ海中公園は「沖縄の最も重要な観光資源である海の魅力を沖縄県民並びに国内外の観光客に伝え、またサンゴ礁をはじめとする自然環境の保全に努める。」をキャッチフレーズとして、本県の観光振興とSDGs活動の両方を強化する所存です。
引き続き皆様の変わらぬご愛顧とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。